AriaLien

*HANAHA NOVEL&LIFE BLOG*

カテゴリ: ◆Repeat Love

私の不幸はあの人から始まったといっても過言じゃない。忘れたくても忘れられない火種を私に植え付けたまま突然消えてしまったあの人が…何年経っても私の中で燻り続けているのだ──「ねぇ、佐崎さんっていつまでいるのかなぁ」「さぁ、当分辞めないんじゃない?なんか独身 ...

そんな生活を少しでも変えたいと思い私は変装してちいさな食堂で皿洗いのバイトを始めた。長い髪を引っ詰めて伊達眼鏡をかけて汚れても平気な地味な私服で仕事に励んだ。其のお店の従業員は年配の方が多くて、みんな私を見かけで判断する事なくとてもよくしてもらった。其の ...

そして仕事で空虚な心を埋める日々のある日。「会食、ですか?」「そうなんだよ。二号店は日本に出店するという事でうちと取引のある店を紹介してくれって事で社長直々のお達しで」部長に呼ばれ訊かされたのは接待の話だった。海外からのバイヤーの通訳の為に会食という名の ...

 「っ…!」「なんてね、jokeだよ。僕は初めから君を呼び出す事が目的だった」「な、何を云って…」突然の事に驚き過ぎて頭が上手く回らない。「一度君の会社に行った事があった。其の時に君を見て以来気になって仕方がなかった」「…」「絶対ものしたいと思ったよ。だから ...

 「Mr.サージェスト?!」私は驚き、思わず彼の肩に手を置いた。すると私の其の手を握り締めながらサージェストは口を開いた。「そ、んなにも…僕の事を…」「───え」「君はずっと…ずっと僕の事を…想ってくれていたって云うのかい?」「……あ、あの…?」「ごめんね… ...

 「──だけどあの日…結ちゃんに告白されて付き合い始めて…初めてホテルに行った日」「っ」其れは私にとっては辛い想い出だった。私の何がいけなかったのだろうと、この十一年間悩み考え、ずっと私を苦しめて来た記憶だ。「あの時は本当にごめんなさい!」「!」彼は畳に ...

老舗料亭を出て、祐輔さんの車に乗せられて連れて来られたのは、十一年前のあの日に入ったラブホテルだった。 「此処、まだあったんですね」「うん、中々繁盛しているみたいで安心したよ」そんな軽口を叩きながらも私の胸中はドキドキし放ちだった。『…結ちゃん…あの日を ...

↑このページのトップヘ