AriaLien

*HANAHA NOVEL&LIFE BLOG*

カテゴリ: ◆ままごとマリッジ

『──其れは俺も同感』十六澤から発せられた其の言葉は『そうよ!私が十六澤に対してそんな気持ち…す、好き、だなんて…天変地異が起きたってならないんだからね!』という私の言葉を受けて出た言葉なのだろうと解った。「…おまえさぁ」「!」急に十六澤の視線が私に注が ...

どうしても直接話したかった。だから思い切って直接十六澤の家までやって来た。『まぁ、朔くんの?』(え?朔…くん?お母さんじゃないの、かな)てっきり十六澤のお母さんが出たと思ったけれどちょっと変だなと思った。『ごめんなさい、朔くん、今公園に運動しに行っている ...

(な、なんで…なんで今、私…十六澤に抱かれているの?!)現状がよく解らなくて体が固まってしまっている。でも不思議と暴れて逃れようという気持ちにはならなかった。「おまえって…本当変な女」「…え」「最初っから…変な女だった」「…」(変な女って…絶対褒めていな ...

中学生でファーストキスを済ませる子は割と沢山いた。周りの友だちの恋バナではそんな話をよく訊いていたし、もっと過激な体験を済ませた子もいた。だから私もいつかみんなと同じような事をする日が来るのだろうかと漠然と思っていたけれど、そういう事をしてもいいと思える ...

誰もいない薄暗い公園の一角で盛大な告白大会が繰り広げられていた。「ほ…本当か?」「…」「おまえ…俺の事、を…」「……」「~~~な、なんだよ!」「っ?!」俯いていた顔ごと体をギュッと抱きしめられた。「お、お、おまえ…俺のもの」「!」「おまえの事、思いっきり ...

夜の公園での告白大会から数日。私と十六澤はみんながいる処では今までの様な関係で居続けた。特に陽生ちゃんの前では気を使った。「だって…なんか恥ずかしいもん」「まぁ、な。急に付き合う事になったっていったって…根掘り葉掘り訊かれそうだしな」「うん…」お互い陽生 ...

 「十六澤」「!」外している視線の先に移動して顔を覗き込むように近寄った。「こっち向いてよ」「お!おまえ~~~」「あっ」床に付いていた手を取られてあっという間に其の場に押し倒されてしまった。少しだけ頭を打ってしまって目を瞑ってしまったけれど、瞼を開けた視 ...

静かな空間にしばらくふたり分の荒い息が響いた。「…謝らない」「…え」十六澤が苦し紛れに吐き出した言葉に一瞬呆気に取られた。「キス、したの…謝らないから」「…」「おまえが余りにも可愛過ぎるのが悪いから」「!」「我慢なんて出来っこない」「~~~」(な、なんて ...

少し温くなったアイスレモンティーをひと口飲んだ。「えーっと…本題」「…うん」十六澤の改まった口調に私も訊く体勢を整えた。「…俺のさ、父さんってちいさいけど会社、経営してるんだ」「其れって…社長って事?」「まぁ。本当ちいさい会社なんだけど」「…」十六澤が社 ...

幼かった十六澤の言葉が頭に蘇る。 『おまえになんか教えるかよ』そう云われた時、私は其の言葉通りの意味を捉えて其処で諦めてしまった。嫌いだと、大っ嫌いだと思ってしまった。だけどあの時十六澤は私に歩み寄ってくれていたのだ。後を付ける私に、素直に自分の事を知っ ...

お互いの名前を呼ぶ様になった幸せの余韻にしばらく浸った後、私は疑問に思った事を訊いた。「で…今は義母さんとの関係って、どうなの?」「どうって…別に。付かず離れずって感じ」「…」「部活引退した後から俺の受験勉強の邪魔しないようにか時々今日みたいに家を空ける ...

初めて逢った時に荒くれていた朔の理由や家庭の事情というのが分かった日から、私たちはより一層気持ちを寄り添い合わせて交際を続けていた。勿論陽生ちゃんや周りの人には内緒で。ただ勘のいい有紗だけは口にこそ出さなかったけれど、遠回しに意味深な事を云われる事がしば ...

違和感を感じた下半身。「ちょ…ちょっと…朔っ」制服のスカートを捲り上げられ、朔の大きな掌が太腿に当てられた。「…ダメ、か?」「え」「…」「…朔」朔が云いたい事、したい事が解ってしまって一気に体が熱を帯びた。(したいって…事、だよね?)朔の艶っぽい視線をま ...

「本当~にごめんなさいね!」「…い、いえ…私の方こそ…留守中にお邪魔してしまって…」「そんな事はいいの!いいの…よ…えぇ…」徐々に小さくなって行く 声の主の視線の先には明らかに不貞腐れている朔がいた。私と朔の前であれこれ喋っているのは朔のお義母さんだった ...

中学3年の秋から付き合い出した私と朔の交際も気が付けば半年が過ぎていた。陽生ちゃんを始め、私も朔も無事受験を乗り切ってこの春には晴れて高校生になる事が決まっていた。「…寂しくなるなぁ」私がボソッと呟いた言葉に、前に座っているふたりが神妙な顔をした。卒業式を ...

「じゃあね、今日はありがとう」「うん、気を付けてね陽生ちゃん」「大丈夫だよ、あ、朔、ちゃんと紅実を家まで送って行くんだよ」「心配しなくても同じ方角なんだから送るよ。いいからとっとと行け」「ははっ、またね」ファミレスで3時間ほど過ごして店を出ると、陽生ちゃん ...

私と朔の始まりは中3の時からだった。其れから私たちは同じ高校、大学に進学し、其々進む道を模索しながら切磋琢磨して来た。交際六年目を迎える頃にはお互い少しずつ結婚を意識するようになっていた。元々朔は自分自身の家族というコミュニティーに強い憧れを抱いていて、早 ...

「ねぇねぇ くみちゃんとおにいちゃん、いつけっこんするのぉ?」「ぶっ」思わず口に含んでいた紅茶を噴き出してしまった。「あらまぁ、月子ったら何おませな事を云っているの?」「だってぇママ、つきこ、はやくくみちゃんのいもうとになりたいのぉ」「あぁ、そうね、其れ ...

「ひょっとして…何か悩んでいる?」「…え」少し俯き加減になっていた耳に入った声に顔を上げた。「結婚」「…」朔のお義母さんが優し気な眼差しで私の顔を覗き込んでいた。「なんだか最近、わたしが知っている笑顔の紅実ちゃんじゃないなぁって思っていたの」「…」「何か ...

何事もやる前からグチグチ悩むんじゃない──と朔は云ってくれた。大変な時こそ、口に出して云ってくれなきゃ解らない。本当の気持ちは声に出さないと察してやれないと。(本当…朔って昔から変わっていないね)其の口は嘘を云わない。付き合い始めてから朔の口から私を傷つ ...

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