AriaLien

*HANAHA Novel & Life BLOG*

カテゴリ: ◆secret crush

ザワザワと騒がしい学食では其々がある程度のグループを作っていて其の中で各々食事やお喋りを愉しんでいた。「学食でお弁当食べるのなんて初めて」「そうなんですか?」「うん。なんか学食ってお弁当がない人が食事する処だと思っていたからある人は来ちゃいけないってイメ ...

キーンコーンカーン授業終了を知らせるチャイムが鳴ったと同時に騒がしくなる教室。「…」其の音は耳に届いているけれど、何故か座っている椅子から立ち上がる事が出来なかった。「ちぃ?」「どうしたの、授業終わったよ」「…あ」座り込んでいる私の前に冴ちゃんと武流くん ...

「どうして…此処に」小ノ澤くんが何故此処に居るんだろうとドキドキした。「この公園、家に向かう途中の抜け道なんです」「え…そうだったの?!」(なんという偶然!)少し前なら嬉しい偶然も、今は少し気まずさを感じていた。「先輩、今日練習見に来なかったんですね」「 ...

初めて彼氏が出来ました。「本当に此処でいいの?」「うん、バスに乗ったら其処からもうすぐに家だから」「そっか…」小ノ澤くんにバス停まで送ってもらった。突然の告白タイムになってしまった私たちは其の瞬間から先輩後輩から彼氏彼女という関係に変わった。「…名前」「 ...

「武流くん?どうしたの」立ち止まっていた武流くんに気が付き、私は少し戻って武流くんの顔を見上げた。「…どうなったの?」「え」「小ノ澤と、どうなったの」「!」武流くんからの言葉にドキンッと胸が飛び跳ねた。「今日、泉水から訊いたよ。ちぃが小ノ澤って後輩の事が ...

武道館に着いた頃にはもう練習は終わっていた。「はぁはぁ…」頑張って走って来たけれど、バスを一本乗り損ねたのは大きかった。(あぁ…玉子焼き失敗したのが敗因だぁ~)あがる息を何とか落ち着けていると「ちとせ」「!」武道館から出て来た忍にドキンと胸が高鳴った。「 ...

「おぉ、凄い!」「そんなに驚かれるほどの事はないけど…」「美味しそう、食べてもいい?」「勿論、どうぞ」「いただきます」昼休み。忍から【屋上で待っている】とメールが届いていたのに気が付き、私は冴ちゃんに其の旨を伝えて屋上に向かった。数える程度しか置いていな ...

二月の比較的暖かな日であるけれど、やっぱりまだ寒さが残るこの陽気では屋上でお弁当を食べる人は少なくて、広い屋上に人はまばらだった。其の中でも少し奥まった場所にあるベンチに座っている私たちは出入り口からは死角になっていた。(もしかして忍、知ってて此処を…) ...

(あっ)武道館に向かう途中、校門に向かって歩いて行く武流くんと竹内さんを見かけた。ほどよい距離感でふたり、何か喋りながら校門を抜けて行った。(……)やっぱり武流くんは竹内さんと付き合っているんだ。多分あの日──お持ち帰りされたと噂された日から付き合い始め ...

「そっか、付き合っているんですね。もしかしてもうエッチ、しましたか?」「?!!」(な、な…ななな何っ突然!)いきなり物凄い事を云われ、カァッと赤くなった。「其の顔、しちゃったんですか」「し、していない!していないよ、まだっ」「まだ?…じゃあ何処までしたん ...

ザワザワとさざめく喧騒がほんの少し遠ざかっているのは──「ねぇ、訊いている?」「訊いていない」「もう…いいんだけどね」「くだらない話、訊かせないでよ」「なんだ、訊いているんだ」「…」夕方のカフェは下校途中の何人かの生徒で埋め尽くされていた。『あぁーん、折 ...

機械音がカシャカシャと響く度にバッバッとまばゆい光が瞳孔を襲う。「いいよぉ~もっと視線、こっちに向けて?」「…」掛けられる声に応えるようにジッと目を見開いた。「…なぁに、今日はやけに挑戦的だねぇ」「…」呟かれる声は一応聞こえるけれど、直ぐに耳から抜けて行 ...

なんだか変だな──と思った。「ご馳走様でした」「はい、ご馳走様でした」いつも自分が過ごしている家の中に好きな人がいるという違和感。「そういえば仏様のご飯はどうするの?」「あ、そうだ下げちゃわないと」「俺、下げるよ」「あ…ありがとう」忍は居間の隅に置いてあ ...

私は忍の事が好きだった。「ふぅ…んっ」好きだから傍にいたいと思ったし、触れたいと思った。「あ…ぁんっ…」そして繋がりたいと──思った。「はぁ…ちとせ…」「ぅん…はぁ…あっ…」忍からの熱い愛撫を受け、頭がクラクラし過ぎていた。忍の事しか考えられなくて施され ...

チュンチュンと聞こえる鳴き声に気が付く。部屋の中に細く長く伸びた朝日の光で目が覚めた。「おはよう」「…」「ん、ちとせ?」「……」「あれ、起きてない?」「……!し、忍っ」急に目の前に忍の顔があって驚いた。思わず仰け反った私の体は全裸だった。「?! きゃっ」 ...

土曜日の朝8時過ぎだというのに近所は静かだった。いつもは外を掃き掃除している近所のおじいさんや自宅前の花壇の手入れをしているおばあちゃんも姿が見えなかった。 (なんか今日は静かだなぁ)そんな事を思いながらも忍をバス停まで送って行った。バス停に着いてほんの少 ...

「武流くん、この胡瓜もう漬かっているから出すね」「うん。あぁ、そういえばテーブルの上の籠に入っている野菜を入れておいてくれって云っていたよ」「了解~あ、この人参もいいかな」「…」グッグッと糠をかき混ぜながら頃合いの野菜を取り出して行く。「そういえば武流く ...

武流くんの様子がいつもとは違っていた。──ううん、違うんじゃない(こんな武流くん、見た事ない)「…ちぃ」「…」「何?どうしたの、なんでそんな顔しているの」「…た、たけ」「…」「武流…くんこそ…なんでそんな…」絞り出さないと出てこない言葉。武流くんに対して ...

ずっとずっと王子様だった。「や…止めて…!」武流くんは私にとって優しくて頼れる王子様だった。「止めて…武流くんっ」だけど其れは私の思い込みだったの──?「ん…っ、止めてって云ってるけど…ちぃ、凄く濡れているよ」「ひっ!」武流くんの指がヌプッと奥に差し込ま ...

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