AriaLien

*HANAHA Novel & Life BLOG*

2017年08月

翌日の宵の口───「おぉ!先生がいる!」「先生、来てくださったんですね」「おまえらだけだと心配なんだよ、彼女が」「心配ってなんだよ!なんもしないよ?まだ」「はい。知り合って間もない女性に対して不埒な事などしません」「じゃあ時間が経ったらするのかよ、不埒な ...

急に騒がしくなったお茶屋はほんの十分足らずで静かになっていた。というのも北原さんと南さんはお昼休憩の時間が終り、其々の職場に戻って行ったからだ。「ご馳走様でした」完食したお皿を前に両手を合わせて挨拶する東藤さんに癒された。(ああいう些細な事されると嬉しい ...

こんにちは、樹野です 早いもので八月も残り三日を切ってしまいましたね。八月になった時は長い一ヶ月が始まる──なんて思ったものですが…やっぱり振り返れば早かったなという印象が強くあるのでした(まだ終わっていないけれどね)(・∀・)さて。久し振りの漫画語りです ...

「ねぇねぇ、美野里ちゃんって明日の夜、暇?」「明日、ですか?」お昼休憩にお茶を飲みに来てくれる北原さんと南さん。他愛のない話をしている中で急に北原さんが話題を変えた。「そう、もし暇ならさ歓迎会を兼ねた飲み会しない?」「歓迎会?」「 うん。つってもメンバー ...

カラン♪ 「いらっしゃいませ」「はいはい、来ましたよ~」「あんれまぁ、まーたわしらが一番乗りかいな」「ははっ、空いていて席がより取り見取りだよ」「美野里ちゃん、いつもの4つね」「かしこまりました」お店を開け始めた翌日、午前中の早い時間から祖母の馴染みのお客 ...

こんにちは、樹野です 昨夜から24時間テレビが始まりましたね。毎年其れ関係の記事を書いて来た私ですが…今年は書かないかな。チャリティーマラソンの走者発表が当日に──という事で注目を浴びた番組ですが、私もそんな番組戦略に乗ってしまったひとりで、番組開始から発 ...

 『でも今は違います!わたくしはちゃんとイグナーツ様のお気持ちを受け入れる覚悟が出来ました』偶然聞こえてしまった会話の中に出て来た名前に酷く心当たりがあった。(イグナーツって…あのイグナーツ?)私の知る限り今この城の中に居る人で【イグナーツ】という名前の ...

こんにちは、樹野です 今日は夫が休みだったので午前中買い出しに行って来ました。家を出た時は少し涼しい風が吹いていて暑さが和らいでいると喜んだのですが、やっぱり蒸し暑さが勝って結局は家に帰る頃には汗だくになりました(;´Д`)まだまだ暑い日は続きそうですねさて ...

書庫室内に差し込む橙色の西日が時の流れを教えてくれた。「じゃあ、俺は帰る」「あ…はい」書庫室で其々に本を読んでいた私たちに特に何か起きる事無く、私にそう告げてザシャルは先に書庫室を出て行った。「…はぁ」自然とため息が出た。 『でもあんた、子どもなんだから ...

こんにちは、樹野です 雑記事を書くのは久し振りです。ご無沙汰してしまったのに特に理由はありませんが…うん、単純に書く事がなかった(笑)(;^ω^)此処数日、小説も全く書いていない状態でずっと予約投稿のままでマイページすら開いていませんでしたとりあえずメインは小 ...

幼かった十六澤の言葉が頭に蘇る。 『おまえになんか教えるかよ』そう云われた時、私は其の言葉通りの意味を捉えて其処で諦めてしまった。嫌いだと、大っ嫌いだと思ってしまった。だけどあの時十六澤は私に歩み寄ってくれていたのだ。後を付ける私に、素直に自分の事を知っ ...

少し温くなったアイスレモンティーをひと口飲んだ。「えーっと…本題」「…うん」十六澤の改まった口調に私も訊く体勢を整えた。「…俺のさ、父さんってちいさいけど会社、経営してるんだ」「其れって…社長って事?」「まぁ。本当ちいさい会社なんだけど」「…」十六澤が社 ...

静かな空間にしばらくふたり分の荒い息が響いた。「…謝らない」「…え」十六澤が苦し紛れに吐き出した言葉に一瞬呆気に取られた。「キス、したの…謝らないから」「…」「おまえが余りにも可愛過ぎるのが悪いから」「!」「我慢なんて出来っこない」「~~~」(な、なんて ...

 「十六澤」「!」外している視線の先に移動して顔を覗き込むように近寄った。「こっち向いてよ」「お!おまえ~~~」「あっ」床に付いていた手を取られてあっという間に其の場に押し倒されてしまった。少しだけ頭を打ってしまって目を瞑ってしまったけれど、瞼を開けた視 ...

夜の公園での告白大会から数日。私と十六澤はみんながいる処では今までの様な関係で居続けた。特に陽生ちゃんの前では気を使った。「だって…なんか恥ずかしいもん」「まぁ、な。急に付き合う事になったっていったって…根掘り葉掘り訊かれそうだしな」「うん…」お互い陽生 ...

部屋に着いてからも茫然とした気持ちが私の中に燻っていた。 『最近来ないんだな』『書庫室。前はよく来ていたと訊いた』(其れって…私の存在を気にしているという…事よね?)気にしているから多分司書にでも訊いたのだろう。『俺がいるから遠慮しているのか』『…ふぅん ...

「は?なんだって?」「だから…この樹を伝って私の部屋に入り込める?って訊いているの」日課になっていた乗馬の稽古を終えて馬場から城内に帰る道すがら、私はフェルに何気なく訊いてみた。私が指さす処にある細い樹の天辺あたりに私の部屋のバルコニーの手すりがあった。 ...

どうして龍と話していると貴志山くんとの事を思い出すのか解った瞬間、ゾクッと心が震えた。(あぁ…私……好き、なんだ)もうとっくに龍の事が好きだから──貴志山くんの事を好きになった様に龍の事が好きだから…だから貴志山くんの時と同じような末路を行くかも知れない ...

玄関先で話していた私たちに声を掛けたのは父だった。「近所迷惑だ。話すならレッスン場で話せ」「お父さん…」「歌也も龍も、白熱するのはいいけど一度口から出た言葉は二度となかった事には出来ないからな。其れだけは忘れるな」「…はい、武也さん」其れだけを云って父は ...

こんにちは、樹野です 我が家の盆休みは昨日で終わりました。夫は今日の夜から夜勤です。先刻夫のシフトカレンダーを見てみたら休日出勤とか入っていてしばらくはまともな休みがありそうになかったです休みと激務の差が激しい…体を壊さないように励んでいただきたいと思い ...

このページのトップヘ