AriaLien

*HANAHA NOVEL&LIFE BLOG*

May 2017

放課後は卒業文集の会議があるという陽生ちゃんの言葉を受けて私は決意した。(今日こそは転校生の謎を解く!)直接対決を決めた私はいつも通り素早く帰り道についた。(いた!)相変わらずランドセルを斜めにして歩く後ろ姿を目視して私はつかず離れずの距離感で歩いていた ...

突然泣き出した私にワタワタした男性は「本当にすまない!」と謝って慌ててコーヒー代をテーブルに置いて店から出て行ってしまった。 (うぅ~失敗しちゃった…)テーブルの後片付けをしながら見ず知らずの人に醜態を晒してしまった事を反省しているとカラン♪「こんちわー ...

(何が悲しかったって)みんなが私を騙していたから…(…って、なんで私、騙されていたの?)騙されていたから悲しかった?(ううん…違う)「…私だけが…龍ノ介くんの本当を知らなかった…のが、なんだか…悲しかった」「…そっか。じゃあ今は?」「え」「今は、悲しい? ...

「お待たせしました」突然店に現れた田舎町には不似合いな男性が注文したコーヒーをテーブルに置いた。私の言葉に微動だにしない男性が気になりつつも其のまま席から離れ、何となくカウンター内から様子を窺っていると「…」男性は置かれたカップに口をつけひと口ふた口。コ ...

同じ人から二度告白されたのは初めてだった。其れにセックスをした後で『好きだ』と云われた事も初めてだった。「佐東さん~~泣かないで~ごめん、ごめんなさい」「ち、ちが…」「…え」「私…よかった?」「え?」「セックス…気持ちよかった?」「…」「下手…だと思わな ...

私は何故此処に来たのだろう。 此処に何を求めて何に辿り着きたくて来たのだろうか──カラン♪「いらっしゃいませ」「あれまぁ、本当にやっているんかいな」「今日から始めました。どうぞよろしくお願いします」「あんた、あれかい?十喜代さんの…」「孫です。美野里と云 ...

高校生の時、男子たちの間で私がなんて呼ばれているのかを知った時、正直意味が解らなかった。『見掛け倒しのまぐろ』其のあだ名が女にとって不名誉な言葉だと知ったのは大学に入ってからだった。面と向かって『おまえ、セックスヘタクソだな』『初っ端から誘って来るくせに ...

「そう、揃ったのですね」「あぁ、なんとかな」早春の頃のとある夜、バルダーニとメナムは相変わらず仲睦まじい夜を過ごしていた。「でも…本当にイグナーツを候補に加えてよかったのですか?」「なんだ、君の甥だぞ。もっと自信をもって薦めてくれないのか」「いえ…いい子 ...

「いい加減見た目で子ども扱いするの、止めてくれませんか」「…」「俺、ちゃんと大人だし、こういう事も其れなりにこなして来ているんです」「っ」少し屈んだ九重くんの顔が私の近くに寄った。そして其のまま流れる様な動作でお互いの唇が触れ合った。(キス…!)其れは今 ...

2年前、お母様の父上──つまりヴォーリア国王が崩御され、お母様の兄上が国王として即位する際に行われた戴冠式で私は初めて従兄妹たちと顔を合わせた。従兄妹──といってもみんな私と随分歳の差があったので気軽に話をする程打ち解ける事はなかった。そんな中でも第3王子 ...

こんにちは、樹野です 久し振りに漫画記事を書きます目の調子が悪くなってから中々漫画読めないし、記事も書けなかったから…ちょっと欲求不満気味になりました(笑)今回ご紹介の作品は此方【ドS海賊と囚われ姫】高橋依摘★「身代金を払わない親を恨め!」王女の処女は、残 ...

 「ねぇ…どういう事?」「んー?」「私の王子様って…涼花、何か知っているの?」「知っているも何も、歌也、わたしと出会った時、ずっと云っていたよ?『かやはおひめさまになるの。いつかおうじさまがやくそくをはたしにむかえにくるの』って」「?! な、何其れっ」( ...

あの日以来、私は何かと転校生を目で追うようになっていた。(何なのよ、いっつもひとりでボーっと外を眺めていて)私にとって放課後の転校生の謎がずっと心の中に引っかかっている。(直接訊けたらいいんだろうけど…)そういう気持ちにさせてくれない転校生の人を寄せ付け ...

夢だったらよかったのにと思う出来事に遭遇したのはこれが初めてだったかも知れない。 「わぁぁぁー歌也ちゃん、出て行っちゃったよー!」「え」「これ…玄関のシューズボックスの上に置手紙があって」「…」朝起きてリビングに行くと半べそをかいた裕翔と、一見冷静さを装 ...

こんにちは、樹野です ちょっとご無沙汰してしまいました。小説の更新だけはしていましたが、日常記事が中々書けなくて…あ、でも小説だけを読みに来てくださっている読み手さんには無駄な記事が無くてホッとしていたりしますか(笑)まぁ、いいんです、どうでも日常記事は ...

「はぁはぁ…」 私にしては全速力で駆けてやっと公園に辿り着いた。(転校生…転校生は何処に…)辺りをキョロキョロ探すけれど、公園内には幼稚園児位の子どもが三人遊んでいて、其の子たちの親らしい大人がベンチに座って話していた。(え?おかしいな…いない?)そんな ...

 「ありゃりゃ~其の展開は予想外だなぁ」「裕翔、真面目にしろ」「真面目にって…正直僕にはなんの関係もない話で」「関係はあるだろう、結果として歌也さんをみんなで騙していた訳なのだから」「あぁ~はいはい、ごめんね、龍ちゃん」「…」少しずつ気持ちが落ち着いて来 ...

あの日、転校生を下校時に見かけて以来何度か其の姿を見かける事があった。其れは決まって陽生ちゃんと一緒に帰れない日に限っていた。(時間…か)陽生ちゃんと帰る時は大抵校庭で少しお喋りしたり遊んでから帰っていた。たまにうさぎ小屋に寄っていたりもしたから直ぐに下 ...

其れを目の前の彼に見られたくなくて、私は慌ててソファから立ち上がった。「歌也ちゃん!」彼が私を呼ぶ声を聞きながらリビングを飛び出した。 バタンッと大きな音を立てて部屋のドアが閉まった。「ふっ…ぅ」真っ暗な部屋に私の抑えた嗚咽が響いた。(最初から…嘘をつか ...

陽生ちゃんと一緒に帰ろうと思ったけれど、生憎と児童会の集まりがあるとかで一緒には帰れなかった。陽生ちゃんは児童会の会長になってから放課後は何かと忙しくなった。其のせいで一緒に帰れる回数も少なくなった。 (はぁ…今日もひとりか)帰る方向が一緒の仲のいい子は ...

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