今の私の不幸は全て、私自身が引き起こした事、なのだろうか──? 



「な、ななななんで、おまえ…此処にっ」
「…」
「ねぇ、だぁれ?このダッサい女」
「…」


私はただ、サプライズしようと思っただけだった。

練りに練ったサプライズを半年がかりで準備して、そして其れをお披露目しようと今日、意気揚々に彼の前に現れたのだけれど──


「し、知らねぇよ。どっか部屋間違えてんじゃねーの」

そう吐き捨てられて無情にも目の前でドアは閉められてしまった。


「……なんで」

しばらく茫然と其の場に佇んでいたけれど、徐々に頭の中が冴えて来て、何となく事態の状況が把握出来て来た。

(…とりあえず…時間、潰してこよう)

そう思い、私は当て所ないまま歩き出したのだった──




『真優、オレと同じ大学受けろよ』
『え』
『そんで一緒に住もうぜ』
『…其れって』
『待ってるからさ、オレ、真優が来るの』
『…はい、解りました。私、頑張ります!』


高校2年生の時、ひとつ年上の先輩と付き合っていた。

私にとって初めて告白されて付き合った初めての彼氏だった。

だけど先輩が地元の大学ではなく、遠い街の大学に進学すると訊いて寂しかった。

付き合い始めてから半年。

遠距離恋愛になる事の不安もあった。

だけど先輩は待っていると云ってくれた。

一緒の大学に通って一緒に住もうと。

其の言葉があったから私は其れから一年間、頑張って来た。


──なのに


(まさか…こんな事になるとは)

はぁと大きくため息をつきながらトボトボと歩いていると少しだけ開けた場所に鳥居が見えた。

「…神社?」

田舎の実家近くにも神社があった。

ちいさな時から其処で遊んだりお参りしたりして、神社は私にとっては馴染み深い場所だった。

(丁度いいや、此処で休憩しよう)

そう思い、私は鳥居をくぐって行った。

タタリ荘のモノノケ
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